建築において自由設計などあり得ません。

建築物は居住者の健康に直接影響を与えてしまいます。

建築家が、

「私はこんな家づくりがベストだと思っています。だからこの家をお勧めします。」と言ってくれたら、それはプロフェッショナルです。

きっと責任のある仕事をしてくれるはずです。

「お客様の言う通り、自由設計でどんな家でも作ります。」

と言ったら、クレームを避けるための責任逃れでしょう。

プロの立場で居住者の健康や安全に悪影響があるものは出来ませんと、はっきりと言えるのが本当のプロというものです。

とはいえ、家づくりは夢の実現でもあります。

 

 

オカトミは貴方の「あれもしたい、これもやってみたい。」

を実現するための科学的な検証のお手伝いをいたします。

どんな家づくりが良いのか?

というご相談や、建築家のためのスキルアップ講習。

近未来のスマートウエルネス住宅のためのアドバイスはプロフェッショナルの集団にお任せください。

個人エンドユーザー様

■ 住宅の建築を検討しているのだけれど、どんな家が健康か、どんな建設会社が適切かを知りたい。
■その他、住宅全般

期間又は回数 1回
料 金

30,000円(税抜き) ※交通費別途

 

建設業者ディベロッパー様

■時代のニーズに合った建築物を提案したい。
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南向きの家は陽当たりが悪い


図面上で南向きの家の陽当たりを検証してみよう。


ここで言う南向きの家とは、玄関を家の南面にしつらえた家という意味ではない。

方形の住居の一面が真南を向き、それぞれの面が全て東西南北に正対している家という意味である。
図Aのような南向きの家を建てたと仮定する。


図 A

 


この家には、朝日が東のa 面に当たり、正午頃の太陽光は南のb 面に当たり、夕方の太陽光はc 西の面に当たる。

当然、北側のd 面には一年中、殆ど太陽光が当たらないことになり、日射取得面積が75%ということになる。

必然的に、北側に面した居室は暗くて寒い場所となってしまう。

この家のキッチンには、朝陽は当たるものの、正午過ぎから18 時間ほどまったく陽が射さない。1日の75%は日陰の状態なのである。

このキッチンは夕食の支度をする時間帯に向かって冷え続け、主婦は、蓄冷した状態のキッチンに買い物袋を下げて帰宅することになる。

あわてて暖房機のスイッチを入れるが、なかなか温まらない。当然なのだ。

空気だけを暖めるのであればすぐに目標暖房気温に達するが、空気の600 倍もの質量を持つ床板や壁は、暖まるのに600 倍の時間か又は600 倍の熱量を要する。

当然、蓄冷してしまうと目標温度にはなかなか到達しない。特に冷えきった床はなかなか温まることが出来ない。

住宅は、まったく間仕切りの無いワンルームで無い限り、窓から入射する太陽光は水平に近い角度で入る朝陽や夕陽といえども、間仕切壁に阻まれて家の奥までは到達できない。

当たり前のことだが、家の中は日陰ばかりなのだ。

「陽当たりが良くて暖かい家とは南向きの家だ。」と信じて南向きの家に住む事になった冷え性の主婦は、南向きの家であるからこそ《 寒いキッチン 》で仕事をすることを余儀なくされてしまう。

はたして、床暖房などという、膨大なエネルギー消費が不可欠な、エコとは正反対の設備を備え、それがあたかも優れた家であるかのごとく、快適であると言い切る。

不思議なことだ。寒い家だから過剰な暖房機が必要になるのであり、それはまさにその家が寒いという欠陥を持つということに他ならない。

床暖房が無ければ冷え性が悪化してしまうような出来の悪い家といえる。

もしも、家の造りが適切で、寒くなりにくいものであれば、必要最低限の暖房機で、必要最低限のエネルギー消費で快適に暮らせるのである。

全室に床暖房を標準装備した家を優れた家であるかのごとく表現する住宅メーカーを見かけるが、恥ずかしい話である。

建築物の欠陥を暖房設備機器と膨大なエネルギー消費で補い、その燃料費はユーザーが支払う。

しかし、そのような家に住むユーザーたちはおしなべて満足している。
「うちは暖かい。床暖房がついているもの。少々暖房費が余計にかかるのは仕方ないわ。 良い家に住むことが出来てよかった。」と。
裕福な家庭であれば可能なことかもしれないが、世界中で地球環境の保全を推し進める動きが盛んな昨今、化石燃料を無駄に消費するような家が「良い家」であるはずは無い。

オール電化であろうと、なかろうと、人が健康に住まうことの出来る快適さを確保した上で、エネルギー消費は少ない方が良いのに決まっている。
南向きの家を建てるという行為は、 「南向きの家は陽当たりが良い。陽当たりが良ければ冬暖かい。暖かければ暖房費の節減になる。」という思い込みに他ならない。

南向きの家には、南向きだからこそ陽のあたらない場所が出来てしまう。

つまり、南向きの家は北向きの家であると言い換えることが出来る。陽が当たらなければその部分は冷えてゆき、結露しやすく、湿潤で藻や苔やカビが生えやすく、家そのものも腐りやすい環境となってしまうのである。

 

ガリレオハウス日本VOC測定協会輸入建材協会100年の家プロジェクト

 

 

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